まだ終わらない(泣)


年が明けるまで、あと3時間ばかり。

只今の熊家の状況↓

大掃除

やばい!

終わらないよ~

入院してから、まともに掃除が出来てなかったから

そのツケがたっぷり



熊子、手術に使った薬品の影響で腹が膨らんでから

一ヶ月経つというのにまだ戻ってなくて(まだ時間がかかるんだとか)

未だにあんまり動けない。

そしてズボンが入らない←今は関係ないか

掃除ってのは、しゃがんだり、背伸びをしたり

大きく身体を動かさなきゃならないのに

パンパンに張った腹が苦しくて、ちっとも戦力にならないのだ

熊坊曰く

「熊子の腹は、絶好調の力士のようだ。しかも三役級の腹」

コノヤロー!

でも、当たってるだけに反論できない



今、部屋の中は、ちらかり放題。

身体が完全に治ってから大掃除すれば良かったんじゃない?とも思ったけど

熊坊が家にいられるときしか、できないところもあるしねぇ

というわけで、只今、我が家は大パニック中。

みなさんは、良いお年を

もちろん、熊家にも良い年が来てくれるように祈っているが。

来年も熊子ブログを宜しくね


きれいな状態でお正月を迎えたいものね↓ぽち
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入院まとめ


今日が、入院記事の最後の予定

何度も書いてきたけど、熊子が入院した病院では

患者の尊厳もプライバシーもプライドも、尊重してもらえることはなかった。

熊子は日本の病院に何度か入院したことがあったが

この点においては、ドイツはあまりに酷いなと思った。

普段から「人権!人権!」と騒いでる人たちなのに

病院内では、どうしてこんなことが平然と行われているのか不思議で仕方なかった。

もちろん、ドイツと一言で言っても、病院によって差があるだろうし

職員の考え方や院内の環境もいろいろだと思う。

実際、「ドイツの病院でも快適だった。シャリテーが変なだけでは?」というコメントも頂いたし

逆に、他の地域の方から「熊子と同じようなことを経験した」というコメントも頂いた。

ドイツ人の価値観がどうであれ

熊子は他患者の見える前で処置をしたり、おしめを交換したりということは

患者の精神面を全く考えていない結果なんじゃないかと思う。

カーテン一枚で、解決できることもあるのにね。

病気は身体だけ治せば良いのか?

そうじゃないでしょ。

病気で弱っているときだからこそ

心にも配慮した医療を提供する必要があるんじゃないのかな?

これって、日本的な考え?



もう一つ、入院中ずっと思ってることがあった。

医者でも看護師でも、病状を他人の前で平気で話してしまうこと。

手術結果がどうだとか、検査結果がどうだとか

病室で大声で話されてしまうから、他患者に筒抜けだった。

熊子の病気の名前も状態も、同室の人が知っていることが嫌で仕方なかった。

患者同士で、「あのアジア人、○○病で…」なんて言い合ってるのが嫌だったのだ。

不愉快だったし、プライバシーをもっと尊重してもらえたら…と思った。

普通、手術結果なんかは、環境を考えて説明してくれるものなんじゃないかと思ったけど

そういった配慮は全くなくて、とても残念だった。



食事も非常に残念だったけどね。

朝食も夕食もパン+ハム+チーズ。

これには、本当に辟易だった。

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入れ歯の人にも、リンゴ丸齧りしろっていうのか?

P1200907_20101218002023.jpg

どうやって、キウイの皮を剥くんだよー

これ以上の手抜きはない病院食だったね。

でも、病院だけが特別なんじゃなくて、これが典型的なドイツの朝食と夕食。

「ドイツ人は料理ができないしない」と言われるのは

この食生活なら納得だね。

熊坊が作ってきてくれるお弁当がなかったら、生き延びれなかったよ。

P1200911.jpg

毎日、全く同じ味付けだったけど、それでも救われたし

熊坊の気持ちがすごく嬉しかった。

もし、ドイツで老後を迎えたら…。

病院に入るにしても、老人ホームに入るにしても

この食事が毎日続くのは、熊子には耐えられないな。

日本の四季折々のご飯の方が絶対にイイ。

日本でも病院食はマズイと言われてるけど

ドイツから比べたら天国







-まとめ-

今までの仰天入院記事を読んだら

「ドイツの病院はとんでもない所だ」と思った方も少なくないと思うが

ドイツで入院する場合、“看護師=白衣の天使”というのは

全く期待しない方が良いと思う。

一番しっくりくる言葉は、“看護師=ただの作業員”かな。

術後の寝たきりの身体でも、清拭も歯磨きも介助してくれることはなく

怒られることはあっても、優しい言葉をかけてくれることはないし。

彼女たちが一番多く発していた言葉は、「早くしてよ!」で

これだけでも、何を一番大切に仕事をしてるのかが垣間見れると思う。

医者はみんな親切で、丁寧に接してくれたのは高評価だったけどね。



駐在員さんの中には、ドイツと日本の両方で健康保険に加入していて

どちらでも治療を受けられる体制の人もいるかもしれないが

ドイツで治療を受ける方が、治療費が安く済むのではないだろうか。

熊子が加入している公的保険では

初診料:0ユーロ

手術料:0ユーロ

入院中の薬剤:0ユーロ

入院費:一日あたり10ユーロ(※一泊ではない)

といった具合だった。

ほとんどが保険で賄われ、自己負担は入院費のみ。

保険でカバーされる治療であれば、一ヶ月入院しても300ユーロ程度で

入院治療を受けられる仕組みになっている。

日本とは、元々の保険料の掛け金が違うのもあるが

病気になったときにお金の心配をしなくて済むのは、大変ありがたい。



医療技術面では、熊子は概ね満足している。

手術を要する病気だと診断されたとき、非常に困惑したし

日本とドイツのどちらで加療すべきか迷ったけど

残念ながら、熊子の場合は、日本では治療するのが難しい病気だった。

日本では研究が遅れている分野で、治療できる医師も非常に少なく

日本で同じ病気の人たちが、ちゃんとした治療を受けられずに苦しんでる状況で

仮に日本へ帰って病院へ行っても、どこまで治療してもらえるのかわからなかった。

医者探しも大変だし、長期間待たされる可能性もあったし。

そんな背景があったのだが、運良く近所のシャリテー大学病院に

どんぴしゃな“○○病研究センター”が設置されていて、治療実績もそれなりにあったので

“今、頑張って治療をするときなのだ”と天の声が言っていると受け止め

海外で手術するのは不安だったけど、ドイツで治療を受けることにしたのだ。



精神面ではボロボロになったけど、心配していた麻酔の副作用は全くなく

術後も“あ~よく寝た”って感じだけで、目もぱっちりだった。

事前に時間をかけて面談したのが功を奏したのか

麻酔に関しては、熊子に合ったものをチョイスしてもらえて良かった。

術後、痛みはもちろんあったけど、硬膜外麻酔を使わなくても過ごせたし

手術自体も成功したので、良い技術を提供してもらえたのだと思っている。

手術まで長期間待たされることもなかったしね。



入院を要する病気になったとき、退院後のことも考えておかなければならない。

退院してもすぐに動けない場合、主婦の場合は家事をどうするかが課題。

子どもがいれば、育児の問題もある。

日本から手伝いに来てくれる人や、周囲に助けてくれる人がいれば良いが

我が家のように、たった二人で乗り越えなければならないような場合は

相当な負担がかかると思ってた方が賢明だと思う。

男性が慣れない家事や看護をするには、すごく時間がかかるし

当たり前だけど、痒い所に手が届かないというか、気が利かないのは事実。

当然、熊坊の仕事にも影響が出たし、彼は寝不足にもなってヘロヘロだった。

だから、この点だけでみれば、日本で療養した方が過ごしやすいんじゃないかな。

日本食の方が、身体もリラックスできるしね。



最後になるが、熊子の入院レポは、ほんの一例にすぎないが

もし誰かの役に立てたのなら、書いて良かったと思う。

事前に状況を知っているだけでも、気持ち的に違うんじゃないかな。

心構えができるし、剃毛も自分でしておけるしね

もちろん、病院情報なんて不要の健康体が一番だけどね。

なにはともあれ、生きて病院を出られて、本当に良かった。

我ながら、よく頑張ったよ。

本当によく頑張った。

来年は、熊子にも幸せが来てくれると良いな。


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仲間はずれ


新しい入院患者が入ってきた。

十代後半か二十代前半の若い女性で、彼氏同伴。

彼は一緒にベッドへ入って抱き合ったり、チュッチュッしたり

日本の病院ではまず見ない光景だった。

見せつけられるのも嫌。

あぁ、本当カーテンが欲しい。

自分でカーテンを設置したいくらいだ。



彼女が「アイス食べたい」と言いだして、彼が買ってきたのだが…。

彼の手にアイスは4つ。

自分と彼女と、他の患者二人分。

熊子以外の全員で、仲良くアイスを食べだした。

他の患者二人は、思いがけない差し入れに大喜び。

熊子はポカーン

これって、仲間はずれってやつですか?

いや、アイスが欲しかったわけじゃない。寒いし。

外は雪が降ってるのに、窓を開けてアイス食べてるんだよ。

この人たちの体温、狂ってるんじゃん?

決して、アイスが食べたかったわけじゃないけど、良い気分じゃなかったね。

ドイツ人って、こういうこと平気でするんだね。



次から次へと新しい患者が入ってきて、人間関係もへったくりもないのだが

このときのメンバーが一番つらかった。

病室にいるのが苦痛で、ずっと廊下でリハビリしてた。

この人たちのお陰で、つらいリハビリも苦じゃなかったよ



見ず知らずの他人と共同生活は大変だ。

まして、生活習慣も価値観も全く違う人たちとの生活。

癌で入院していた70代のお婆ちゃんだけが、優しく接してくれた。

130kgのお婆ちゃんは、「ちょっと聞いてよ!ひどいのよ!」ってことだけだけど

熊子を同じ病室の一員として扱ってくれた。

あとの人は、もうなんと言ったら良いのか…

噂好きで、言いたい放題で、熊子にとってはストレスな存在だった。

でも、熊子にも一人だけ友達ができた。

友達といっても、杖なしでは歩けないヨボヨボのお婆ちゃんなんだけど

リハビリを一緒に頑張る仲間だった。

別室だったから、廊下で会うだけ。

ときどき声をかけ合うだけだけど、お婆ちゃんの存在は、唯一のオアシスだった。

でも、この入院生活は、本当に孤独だった。

はじめから最後まで、ずーっと苦痛。

身体の苦痛よりも精神的な苦痛の方が圧倒的に大きかった。

早く忘れたい。


乗り越えるんだ、熊子!ぽち
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院内サービス


最高気温が-12℃のベルリンからこんにちは。

飛行機も電車もみんな大混乱で、熊坊も通勤にとんでもない時間を費やしている。

昨日なんか、昼過ぎに仕事から帰ってきて、どうしたのかと思ったら

会社に辿りつけなかったというじゃない。

電車に乗ったものの、途中で止まってしまい、そのまま運行停止。

仕事に行くことも、家に帰ることもできず、数時間足止めを喰ったらしい。

どうにかバスを乗り継いで家に帰ってきたみたいだけど

極寒の中、外で待ちぼうけで、身体が冷え切ってしまったみたい。

かわいそうに。



さて、熊子の入院記事、“まだ続いてたの?”って感じだが

年内にはこのネタを終わらせるべく、残りの記事を書いてしまおうと思う。

年末年始の休暇中は、読者さんが減る時期だが

熊子ブログに遊びに来てくれる暇人さんは、あと3日、お付き合いくださると嬉しい。



手術翌日から、いろいろな人が熊子を訪ねてくれた。

お見舞い客ではなく、職員なんだけど。

まずは、図書サービス。

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あんた動けないから暇でしょ?ってことで、ベッドサイドまで図書館員が来てくれた。

が、残念なことに、難しい本ばかり。

小児病棟じゃないんだから、当たり前なのだが

とても辞書を引きながら読む気にはなれなかったので

「南アフリカ」という名の本をピックアップした。

字が小さいけど、写真を見てるだけでも十分。

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まだ十代と思われる図書館員に尋ねてみた。

もう少し優しめの本がないかどうか。

自分で日本の小説を持っていってたんだけど、なんだか読む気になれなかったのだ。

眺めて楽しむくらいの本が、術後の体にはちょうど良かった。

そしたら、図書館員のお兄ちゃん、後からわざわざ本を持ってきてくれた。



全部、子ども向けの本

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大人向けの小説よりは、だいぶ優しくなったけど

ところどころわからない単語があって、そのうち疲れてしまった。

ハイ、次!

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これは幼稚園生向けかな。

すぐに読み終えてしまって終了~。

ハイ、次!

P1200893.jpg P1200894.jpg

単語を覚えろってか!?

忘れかけてた単語もあったので、良い復習になったよ。

この本が、一番長く眺めてたかも。

最後は…これ、どこ読むの?

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右上の絵は、何で子どもがミイラを抱っこしてんの?

左上の絵は何???

全くもって理解できない本だった。

てか、図書館員の兄ちゃん、いくらなんでもこのレベルの本はないんじゃ…。

この本、読むとこないよっ!



次なるお客様は、栄養士。

毎日来てくれて、翌日の食事について話し合う。

とはいえ、決まったメニューしか出てこないので

「白いパンと黒いパンどっちがいいか」とか「どっちの野菜が良いか」とか。

しかし、ここにも外国人としての壁があったよ。

ドイツの料理を言われても、それが何なのか全くイメージがわかない。

日本料理に詳しくない外国人に「きつねうどんとたぬきうどんどっちが良い?」と聞いても

ちんぷんかんぷんになるのと同じようなもので

有名なドイツ料理以外は、どんな料理なのか、さっぱりわからなかった。

「それ、どんな料理ですか?」を連発するものだから

同室の患者と栄養士みんなで、必死に説明してくれたんだけど

やっぱりよくわからないし、味までは想像できないしね。

結局、「パン嫌だ。米と魚食べたい!」を猛アピールして終了。

そしたら、なんと、翌日の昼食に出てきたー!

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-昼食のおしながき-

芯の残っている残念な白米

白身魚のクリームソース

すっっぱいニンジン

得体の知れないしょっぱいスープ

激甘リンゴのピューレ

クッキー


白身魚だけはおいしかった。

お米は、芯がまだ残っていて食べられず。

あとも味が極端すぎて食べられなかった。

でも、魚を食べて、ちょっとだけ生き返った感じ。



そうそう、飲み物は自由に飲むことができるので良かった。

コーヒー、紅茶、数種類のハーブティー、牛乳、オレンジジュース、リンゴジュース

水(炭酸入り・無し)、ヨーグルト、激甘菓子といった具合。

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栄養士に「おいしいから」と勧められた夕食の白いんげんのサラダ。

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白いんげんの油漬けだった。

オリーブオイルではなく、サラダ油で漬けた感じで

ギトギトすぎて、一本でアウト。

カリフラワーのスープも、口に合わなかった。

本当につらい、ドイツの病院食。


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お見舞い


来る日も来る日も雪のベルリンからこんにちは。

冬至も過ぎ、これからは日に日に明るくなっていくので

気分も楽になってくるハズ。

でも、数日後に-20℃の寒気がやってくるという噂もあるので

ちょっとばかし怖い気も…。

だって、気温が-20℃ってことは、体感温度はおそらくもっと下がるかと

あ、だめだめ、もっと明るいことを考えよう。



そうそう、とても嬉しいことがありました。

チェコに住む大好きなお友達のリカさんから

なんと!お見舞いの品を頂いちゃいました

熊子が入院したことを心配してくれて、そして励ましてくれて

もうありがたい限り。

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貴重な日本食の他、日本からシリコンカップまで買ってきてくれちゃいました。

「ドイツで買ったシリコンカップが臭い」ってことを熊子ブログに書いたのを

リカさんは覚えててくれたのね

これがあれば、熊坊が不満を漏らすことはないはず。



チェコのお茶なども頂きまして

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しかし、読めない

おそらく、お湯を入れてから10分待てと推測し、飲んでみると…

「新三共胃腸薬の味!でも、身体が求めてる味」 by 熊坊

あはははは~

リカさんから「インフルエンザ&風邪」のためのお茶と教えてもらったんですが

これ、漢方薬みたいな感じで、めちゃめちゃ効きそう。



一番、びっくりしたのが、リカさんお手製のパンをプレゼントしてくれたこと。

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見るからにフワフワ~な日本的食パン

ドイツのスーパーにも、薄くスライスされた食パンは売ってるけど

ボソボソ&パッサパサで、味も全くイケてない。

どんな添加物が入ってるのか知らないけど、賞味期限も恐ろしく長い。

なので、ずーっと日本のフワフワパンが懐かしかったの。

自分で焼けば良いのだけど、ドイツの普通の小麦粉だと

残念ながら、フワフワにはならないのよね。

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うますぎ!

フワフワで、モチモチしてて、まさに日本の食パン!

で、耳がカリっとしてて、本当に本当においしかった。

熊子の食パン歴の中で、一番おいしい耳だった。

お世辞じゃなく、本当においしくて、食べてしまうのがもったいないほど

うーむ、熊子作の食パンは、耳がパサパサになっちゃって、いまいちなんだよね。

粉の違いなのか、技術の差なのか…



そして、そして、超日本的よもぎパンまで

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きれいな緑色。

袋から出しただけで、よもぎの香りがぷ~ん。

久々の香りだった。

パカッ!と割ってみると…

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あんこー!

しかもたっぷり。

あんこの甘さとよもぎの苦みが、絶妙のバランス。

心がホッとする味でした。

緑茶と一緒にいただいたら、京都かどこかへタイムスリップした気分になったよ



リカさんは、普段から自家製パンを作っているけど、ただの主婦じゃないわ。

パン教室の先生になれるレベル教授

熊坊も喜んじゃって、すごいコメント続出だったよ。

「パン屋さんレベル!売れる!」

「おいしすぎる!ドイツのパンは、もう食べられない!」

「これが焼けるんじゃ、チェコで売ってるパンは食べられないでしょ」

パン

そして、最後に

「熊子も同じの作って」

それは無理ざんす

熊子も作れたら良いけど、それが出来たらはじめから悩まないから



というわけで、熊坊も大喜びで、パンの取り合いになってしまいました。

ちゃんと、仲良く半分ずつ食べたけどね。

リカさん、本当にどうもありがとう。

リカさんの優しい気遣いが、とても嬉しかったです。


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素人男のモンブラン


ケーキ作り超初心者であるにもかかわらず

「モンブランケーキを作る!」と気合いたっぷりの熊坊。

こりゃ、長時間待たされるのは決定的ってことで

布団の中で、折り紙を地味~に折り続け

家の玄関前をクリスマスデコして退屈しのぎ。

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途中、台所から悲鳴が聞こえてきたりもしたが

今日は熊坊に任せると決めたのだから、手出し口出しはナシ。



待っている間、いろいろなことを考えた。

「こんな寝クリスマスは、最初で最後かもなぁ」とか

「熊坊は、よくやってくれてる」とか。

いや、面と向かっては、言ったりしないんだけど

心の中では、熊子をよく支えてくれてると思っている。

片付けができなくて、だらしないところもあって

怒らせることが多いのが難だけど





「熊子、できたー

おぉ!できたか!

どれどれ

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なんじゃこりゃー!!

こ、こ、これは…

モンブランを名乗ってはいけません

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ひっくり返したら、マロンクリームが雪崩を起こしてるし

「男の料理=豪快」というのも、ちょっと違う。

とても残念な仕上がりに。。。



いや、ちゃんと栗を茹でるところからやってたのよ。

市販品のマロンペーストを使わずに、本格的に作業してた。

だけど、見栄えがどうも…

どうやら、マロンペーストの固さを調節するのが難しかったみたいで

絞るのが上手に出来なかったんだね。

このケーキを、モンブランだと思わなければイイ?

いや、無理



でも、初めてなんだもの、こんなものでしょう。

土台のスポンジ焼いて、中のクリームと上から絞るマロンペースト作って

8時間くらいかけて作業してたから、よく頑張ったよ

熊坊自身も、この見栄えにはガックリだったみたいで、苦笑いしてた。

しゃーない、しゃーない。

練習あるのみ。



というわけで、我が家のクリスマスのデザートは

“目を閉じて食べればモンブランケーキ”だったのだった


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寝クリスマス


みなさん、クリスマスはいかがお過ごしでしたか?

家族や友達とワイワイ過ごされた方、一人で過ごされた方

日本だったら仕事だった方もいらっしゃるかな。

熊子は…なんてことのないクリスマスを過ごしてたわ。

寝正月ならぬ、寝クリスマスってやつ?

なーんもせず、ゴロゴロゴロゴロ。

クリスマスのディナーも熊坊に手伝ってもらって

専業主婦のくせに、手抜きにさせてもらった。

イヴのディナーは、王道チキンの丸焼き。

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焼いて終了。

さすがに、これだけじゃお肉の味がないので

ソースだけは自分で作ったけどね。

P1210392.jpg

クリスマスのお気に入りのお皿↓

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使用頻度がめちゃくちゃ低いお皿だけど、かわいいでしょ



で、今年は気合いがいまいちだったので

去年は何を作ったのかな?とブログを読み返してみたら

なにこれ、全く同じじゃない!

鴨肉が鶏肉に変身しただけ。

我ながら、芸がないというかなんというか…

でも、ケーキは自分でちゃんと作ってたね。

この洋梨の紅茶風味ケーキ、作業工程が多いだけあって

めちゃめちゃ、おいしかったなぁ

今の熊子には、とてもケーキを作るだけの気力もパワーもなし

でも、せっかくのクリスマスだもの。ケーキ食べたいじゃない?

なので、「ケーキ!ケーキ!」と連発していたら、熊坊が作ってくれたよ。



とはいえ、熊坊は最近、料理を覚えてきたものの

洋菓子なんてものを一人で作った経験なんてない。

ここで選択肢は3つ。

①一緒に作業をする ←長時間台所に立つのはキツイ

②熊坊に任せる ←どんなケーキが出来上がるのか…

③ケーキを諦める ←ちょっと物足りない気がする

ここで家族会議。



最も恐ろしい②に決定

熊坊、自分で食べたいケーキがあると言い出し、レシピを検索しだした。

何を思ったのか、難易度の高いモンブランケーキを選択。

いや、無理だって!

超初心者にできるケーキじゃないよ、モンブランなんて。

恐怖度UP

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完成までに何時間かかるかなぁ。。。


↓熊坊、頑張れよ~
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パンツ禁病棟


メリークリスマス

みなさん、素敵なクリスマスをお過ごしですか?

今日は、あっちのブログも、こっちのブログもクリスマス一色だと思うので

熊子は、敢えて、熊子らしく悲劇的病院ネタでいこうかと思う。

記事にできるクリスマスネタがないとも言うが



日本で手術をする場合、浴衣かそれに準じた病院の衣類を身に付けると思うが

いずれの場合も、前開きが普通だと思う。

下着はT字帯を指定される場合が多いのではないかと。

しかし、熊子が入院した病棟はそうじゃなかった。

後ろ開きで、割烹着型の布きれ。

しかもしかも、後ろは開きっぱなしで閉じない服だった。

要するに、背中もお尻も丸見え状態。



更に悲しいことに、下着着用禁止だったのだ…。

T字帯なんてのもないので、本当に丸見え。

すぐに診察・処置できるようにってことで、その布きれ以外は身に付けてはいけないと。

さすが、患者の心よりも効率を優先する病院。

つまり、下着禁ということが、どういうことかというと…














病衣ドイツ人





こうなってしまうわけだ

目の病気になりそう

重度肥満が異常に多いドイツ。

入院患者も肥満体ばかり。

背中には、なんじゃこりゃー!なブヨブヨがいくつもぶら下がっていて

お尻はセルライトが、これでもかってほどついている。

もう見てる方が恥ずかしくて、恥ずかしくて…。

さすがに、熊子はベッドから出るときは上から羽織ったけど

ドイツ人は、そんなことしない。

病室に男性の見舞い客がいようが、廊下に男性患者やスタッフがいようが

そんなのお構いなし。

とても美しいとは言えない、その姿で院内を闊歩していた。

ドイツに「羞恥心」という言葉は存在しないのだろうか?

クリスマスに食べ過ぎて、あなたもこんな後ろ姿にならないように要注意ね

特にそこの熊子さん、あなたですよ


↓この格好は無理!なあなたはポチ
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韓国人妻の里帰り


謎の夫婦、韓国人のカン家。

カン君の最近の悩みは、奥さんが何も手伝ってくれないこと。

家事のことではなくて、ドイツ語のことでだ。

カン君の奥さんは、大学に行ってるだけあって、ドイツ語が堪能。

カン君よりも流暢に話せるらしい。

そういう状況なのだが、役所をはじめとした手続きの一切を

奥さんは全く手伝ってくれないそう。

二人で一緒にどこか出かけたときに

誰かからドイツ語で話しかけられて、わからなくて困ってるときでも

奥さんは、いつも知らんぷりなんだとか。

これって、意地悪?

それとも、ライオンの母にでもなった気分?ガオォ

「ドイツ語がわからないから手伝って」と頼んでも

突き放されちゃうんだって。厳しぃ~



そんな奥さん、韓国へ里帰り中。

熊子は、「え?また?」と思った。

だって、三ヶ月前に里帰りしたばかりだから。

日本へ行くよりも飛行時間が短いとはいえ、韓国に帰るにもお金かかるでしょ。

「一人で帰るのは嫌」ってことで、カン君と一緒に帰ることになったんだけど

飛行機のチケットを取った後で、奥さん何を思ったのか

「冬のドイツにはいたくない!」ってことで

追加料金を払って、勝手に復路のチケットを延期してしまったらしい。

しかも、自分の分だけ。

えー!?



カン君が、ドイツへ戻りたくない理由を聞いても

「ドイツの冬は嫌いだから」としか言わなくて

カン君が問いただしても、聞こえないフリをしてるとか。

「冬が嫌い」というのは、なんとなくわかる。

寒いし、暗いし、退屈な時期だしね。

でも、だからってねぇ。。。

一応、家庭を持ってる身だし。

大学もサボっちゃって大丈夫なのかしら??

って、熊子が心配する必要はないんだけどさ。



で、そんなカン君が熊坊に一言。

「こういうとき、女の子っていうのは

一般的に理由を言いたくないものなんだね」

いや、あんたの家だけだから

熊坊も「普通は理由をちゃんと言うでしょ」と思ったみたいだけど

それを言っちゃぁ、あまりにカン君がかわいそうだと思って聞き役に徹したらしい。



里帰りして、家に戻らないことを旦那に言えない理由…。

なんだろね。

なんだかよくわからないけど

奥さんの里帰り代でカン家の家計はキツキツなんだとか。

そりゃ、そんなに頻繁に帰れば、貯金もできないよね。

なにはともあれ、カン君、素敵なクリスマスを


ドイツに戻りたくないのなら
ちゃんと理由すのが普通だよねぇ?
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怪しいクリスマスマルクト


今日は、病院のことはちょっと置いておいて

クリスマスらしく、クリスマスマルクトのことを。

リハビリがてら、近所のクリスマスマルクトまで出かけてきた。

ほーら、こんな生演奏まであって、やっぱり素敵だねぇ

[高画質で再生]

クリスマスマルクトの生演奏 

しかし、ちょっと雲行きが怪しくなってきた。

トナカイのソリに引かれて乗っている天使らしき女性…

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ツンツルテンの坊主だよ

顔も怖~

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次は雪だるまちゃん。

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リアリティーありすぎで、かわいくなーい!

P1210152 - コピー



次は、意味不明な女性たち。

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怖ーい!キモーイ!

P1210156 - コピー - コピー (2)  P1210156 - コピー - コピー

P1210156 - コピー

クリスマスとどう関係あるのかわからず、異様な雰囲気を醸し出してた。

やっぱりクリスマスは、かわいいのにして欲しいっす。





-10℃なんて気温の中にいると、身体の芯まで冷えきっちゃうのよね

家に帰ったら温かいものが食べたーい!でも準備はたいへーん!

ってことでチョイスしたのがこれ↓

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チーズフォンデュ。

チーズフォンデュって、白ワインが結構入ってて

お酒に強くない熊子は、食後はちょっと酔ってしまうんだけど

アルコールフリーで幼児でも大丈夫という商品を見つけたので、初めて買ってみた。

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うん、くどい

たくさんは食べられないくどさ。

熊子はラクレットの方が好きだなぁ。

みんなはもうクリスマスのディナーは、何を作るか決めたかな?

熊子はまだ

ドイツにお住まいの皆さん、24日は大半のお店が14時で閉店してしまうので

お気を付けくださいませ~。


熊子ブログに訪問してくれてありがとう。
ぽちぽちしてくれると嬉しいです。
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130kg婆ちゃんの悲劇


今日のベルリンは、体感温度が-18℃だって。

寒いわけだよ。

家の中にいても肌がキンキンに冷えちゃってる。

ブログ記事だけど、病院ネタが続いちゃって、ごめんなさい

飽きちゃう人もいるかもしれないけど、この身体じゃ遊び歩くこともできないし。。。

というわけで、許してね。



さて、下剤地獄に遭っていた130kg級肥満のお婆ちゃん。

お腹もきれいにしたし、点滴も装着したし

あとは、手術に呼ばれるのを待つだけの状況だった。

しかし、夕方になったら、遅い昼食を摂りはじめたではないか。

あれ?何で?

わざわざ下剤でお腹の中をきれいにしたのに、何でご飯食べてるんだろう?

そして、ブツブツ言いながら、帰り支度をはじめた。

あら?130kgの隣のベッドの杖をついた婆ちゃんまで帰り支度を始めてる。

杖婆ちゃんは、ついさっき入院してきたばかり。

「退院ですか?」

これまであまり会話をしなかったのだが、思い切って聞いてみた。

すると、130kgからは、洪水のどとく言葉が溢れてきた。



「手術が中止になっちゃったのよ!

てっきり、130kgの体調が手術できない状態になり

手術が中止になったのだと思ったら、そうじゃなかった。

「患者が多くなりすぎて忙しいから
中止だっていうのよ!」


えー!

それはひどい!ひどすぎる!

だって、だって、すでに下剤処置もしたんだよ。

ちょっとやちょっとの下痢じゃなくて、すんごく苦しいんだから。

一体、どうなってるの!?

130kg婆ちゃんは緊急手術じゃないのよ。

何ヶ月も待って、計画的に入院してきた人。

なのに、こんな扱いってある!?



結局、杖婆ちゃんも同じ理由で、病院を追い出されてしまったのだ。

17時になったら医者は帰っちゃうからとか、そういう理由なんだろうか…?

これじゃあ、外人局なんかと変わらないじゃない。

開館時間内であっても、人がいっぱい来たら閉めちゃうみたいな。

予約していたにも関わらず、予約が入ってないと言われるとか。

超低レベルな役所と変わらない…



いやぁ、本当に気の毒だと思った。

手術前って、すんごい覚悟で臨まなきゃならない。

「生きて戻れるだろうか…」って不安で仕方ないのに

忙しいっていう理由でドタキャンされたんじゃ、納得できないよ。

130kg婆ちゃんは、結局、更に2ヶ月待ちだって。

また下剤処置から始めなきゃならない。

本当におかしいと思ったよ、この病院。



それと同時に、熊子はスムーズに事が運んで良かったと思った。

まさか、そんな事態が起こり得るなんて夢にも思ってなかったけど

手術時間が朝一で良かった。

元々、午後の予定だったから、時間変更がなかったら同じ目に遭っていた可能性も…。

看護師の言動にすごく傷ついたりしたけど

それでも、治療が無事に済んだだけでも善しとしないといけないのかもって思った。



はぁ。。。変な病院に入っちゃったなぁ。

P1200900.jpg

-夕食のおしながき-

パッサパサのパン

パサパサのハム

パサパサのチーズ

干からびたニンジン

得体の知れないしょっぱいスープ


ハムとチーズとしょっぱいスープ以外のものを出せないのか!

いい加減、このメニューから脱却してほしい←期待するだけ無駄なのだが

こんなときは、じゃなくて、熊坊に助けてもらおう

P1200901.jpg

炒り卵と豆腐入りの煮物とおにぎり。

久々のお米に萌え~

熊子が「病気のときは和食よね~」なんて呟いていたら

新しい入院患者が入ってきた。

130kg婆ちゃんが、ついさっきまでいたベッドへ。

患者が多くなりすぎたという割には、次々に患者を入れて

どうことなのか、さっぱりわからなかった。。。


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スパルタ看護


無理やり歩いたせいか、腹が痛くて痛くて仕方ない。

術後の痛みを和らげるために、硬膜外麻酔をする場合があるようだが

(背中に管を入れて、痛みがあるときに自分でボタンを押して局所麻酔薬を注入する)

熊子の場合は、疼痛コントロールは点滴のみだった。

でも、あまり効かなかった。

創痛はほんの少し軽減するような気がしたが、熊子がつらかったのは腹の膨れ。

たぬき級に膨れた腹が、痛くて痛くて不快だった。

この痛みは1~2ヶ月続くということだったで、耐えるしかなかったのだけど

それにしても、もう少し患者の回復を見てからでも良かったんじゃない?というのが感想。

マニュアル通りにみんな回復するわけじゃないんだし

回復にかかるまでの時間は、人種的な違いもあるのかもしれないしさ。

癌のお婆ちゃん、術後翌日なのに普通に歩いて退院しちゃったしね。



まぁ、何でそこまでスパルタなのかと言うと

患者の回復を早めるというよりかは、お金の臭いの方が強く感じたかな。

手術が終わった人は、さっさと退院してもらわないと病院は潤わないから。

その証拠にというか、ベッドの回転率がめちゃめちゃ早くてびっくり。

ほとんどの人が一泊で消えていき、三泊もすれば、すっかり古株。

中には入院したその日に帰らされる人までいた。

大学病院だから、重病の人が多いし、手術も簡単なわけじゃないんだろうけど

それでも、さっさと帰されちゃうんだねぇ。



身体もまだつらかったし、お腹をかばおうとして背中が丸まっちゃうからって

叩くことないじゃん!って感じだった。

そんな強い力じゃなかったけど、ちょっとぶつかっただけでも響いて痛いんだから!

でも、まぁ、痛くてもできるだけ動いた方が血栓予防になるし

早く治るんだろうってことで、必死にリハビリしたわ。

こんな感じで↓

病衣

まだドレーンと尿道カテーテルが入ってるから、ぶらさげて廊下をウロウロ。

魂が半分くらい抜けてる気がしたが、倒れないように必死!

看護師がついててくれるわけじゃないし、熊坊も仕事だったから

一人ぼっちで唸りながらのリハビリ。

とはいっても、亀より遅い速度で、数分が限界だったけどね。

でも、気分的には少し楽になったかな。

痛いのはもちろんだったけど、食事量も増えて、歩けるようにもなって

人体の回復力っていうのは、すごいんだな~と感激してみたりして。

これで自分で洗面所へ行って歯磨きもできるようになったし

退院が一歩近づいたのが嬉しかった。

こんな病院、一刻でも早く出ていきたい!

熊子の猛烈リハビリが始まった。


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術後翌日


一睡もできなかった。

痛くて眠れなかったのと、気分がブルーだったのと

130kg婆ちゃん(以後130kg)が一晩中モサモサ動いてて、落ち着かなかったこと。

130kgは今日が手術で、夜通し下剤地獄に遭っていたのだ。

朝までベッドとトイレを往復していて、とても大変そうだった。

一日前の自分の姿だ。

でも、熊子は自宅での処置で良かったと思った。

周囲の患者に気を使いながらトイレに行くのは大変だし

熊子の場合は、下からだけじゃなくて上からもだったから

熊坊の介抱なしでは、もっとつらかったと思うから。



7時。

やっと医者の回診。

早口ドイツ語でまくしたてられてしまったので、詳細がいまいちわからない。

というか、また見たこともない医者だった。

一体、どうなってるんだ?

次から次へと知らない医者が現れて、誰が熊子の主治医なのかさっぱりわからない。

熊坊が来たら、もう一度手術結果を説明してもらおう。

朝食が運ばれてきた。

P1200882.jpg

-朝食のおしながき-

パッサパサ&カッチカチの化石パン

パサパサのハム

パサパサのチーズ

バナナ


これ、昨日の夕食とほとんど変わらないじゃん。

バナナが一番おいしかった



さて、今日は病室をご案内。

P1200856.jpg

ほらね、仕切りのカーテンがないでしょ。

向いの人がどんな処置をしてるのかも丸見えでしょ。

悲しくなるよ、本当に。

P1200866.jpg

テレビがあることはあるんだけど、二人で1台という微妙な感じ。

ベッドも電動リクライニングじゃなかったから

背もたれの高さを変えたくても、自分ではどうにもならなかった。



朝食が終わると、看護師の巡回。

昨日、嫌な思いをしたばかりだったので

日勤の看護師とは二度と顔を合わせたくないくらいだったのだが

残念なことに、その看護師はずーっと日勤だった。

3交代制なのは日本と同じだが、日勤or準夜or夜勤のシフトが一週間おきに変わるらしい。

ガックリ



その悪魔の看護師、今日もきつかった。

いきなり、歩けというのだ。

歩くどころか、まだ立つことすらできない。

座るのだって、背もたれに寄りかからないと無理。

「まだ歩けない」と言ったら、鎮痛剤の点滴を持ってきて

「今日は絶対に歩け」宣言をして出てってしまった。

はぁ、午後も大変そうだ。



ドイツでは一番、豪華な食事をするランチタイム。

まだ術後一日も経っていないが、まさか肉が出るんじゃないかな…

P1200884.jpg

予想通り

-昼食のおしながき-

パサパサの肉団子

しょっぱいジャガイモ

しょっぱいニンジン

得体の知れないしょっぱいスープ

なんだかよくわからないデザート

パイ系お菓子


この肉団子は、「ケーニヒスベルガークロプセ」というベルリンの名物料理で

肉にはアンチョビ、ソースにはケーパー、レモン汁が入っているのが特徴。

生クリーム系のソースで食べる肉料理だね。

それにしても、全ての料理がしょっぱいとは、どういうことなのか?

熊子が特別薄口なのではなくて、これは誰が食べてもしょっぱいレベル。

野菜まで全部塩味にすることないのに…。

P1200903.jpg

このデザートは、一口でアウト。

このお皿だけで、砂糖が1kgは入っていそうなくらい激甘だった。

こんな病院食を食べてたら、別の病気になるぞ!



さて…昼食が終わったら、地獄が待ってるんだった。

悪魔看護師が来て、介助されながら立ってみる。

「頑張れ、自分!」と奮起して、なんとか立った。

結局、そのまま抱きかかえられながら歩かされて、トイレへ強制連行。

そして、放っていかれた!!

おい!こら!ちょっと待て!!

待て~~~!!

置いていかれてしまった。。。



熊子、トイレに行きたくて来たわけじゃない。

まだ尿道カテーテルが入ったままだし、お腹にご飯が溜まってるわけでもないので

トイレにいても用がないのだ。

洗面台にもたれかかって立っていたが、腹が激痛。

げ、げ、げ、限界…。

すると、少ししてから悪魔が戻ってきて、熊子再び怒られた。

「しっかり立ちなさいよ!膝伸ばして!背中伸ばして!顔は上!!」と言って

膝をペシッ!と一発。

鬼ー!悪魔ー!!

もう、なんなのよぉ


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術後直後


病室に戻ってきた。

手術室に行く前、熊子のことをブツブツ言っていた嫌な患者は

すでに退院していて、新しい患者(想定体重130kg婆ちゃん)が入っていた。

あぁ、良かった。

手術も終わったし、少しだけ気が楽になった。

しかし、お腹が痛い。

切ったところが痛いんじゃなくて、胃が痛いのだ。

明らかに空腹のせい

だって、胃も腸も空っぽなんだもの。

でも、食事が摂れるのは、いつかなぁ。

明日かなぁ?



日本のサイトだけど、熊子と同じような手術をした場合

術後はどんな流れで入院生活を送るのか予習したところ

手術当日は、絶飲食。

点滴からの栄養補給だけで、翌朝から水分摂取開始。

昼か夜から重湯→粥→普通食…といった具合だった。

となると、当分、食べられそうにないな。

お腹すいたよ~と考えていたら、看護師が来て

今から水分をどんどん摂取しろとの命令が下った。

え?随分、早くない?

良いのか悪いのかよくわからないが、指示通りにしてみる。

でも、とても飲める状態ではなかった。

手術室から戻ってきて、まだ30分も経ってない。

グッタリしてて、身体を起こすこともできず

熊坊に口唇に水分を含ませてもらい、それをペロリと舐めるところからだった。

自宅からポカリスエットを持っていったので、甘くておいしい。

麻酔の影響で、喉がイガイガしていたので

ちょっとだけサッパリした感じがして良かった。



向いのベッドにいるお婆ちゃんが、突然話しかけてきた。

どこから来たのか?何の仕事をしているのか?どこで働いてるのか?

退屈なのか、熊坊を独占されてしまった。

「ベトナム人だと思ってた。東ベルリンにはベトナム人が多いから」

うーん。ハズレ。

日本人から見たら、日本人とベトナム人は全く違った容貌をしているが

ドイツ人には区別がつかないらしい。

このお婆ちゃん、ちょっと、いや、かなりすごい。

70代の癌患者なのだが、ついさっきまでオペをしていた人。

熊子の後にオペ室に入り、熊子より先に戻ってきたらしいのだが

もう歩いてる!

短時間で戻ってきたところをみると、簡単なオペだったのかもしれないが

すごい回復力だなと思った。

「自分は癌で、○○に住んでて…」から始まって

「昔のベルリンは…」と話し始めて、とうとう戦後直後まで遡ってしまった。

熊子は聞いてるだけで、話しの相手は熊坊がしていたが

癌の手術といっても、いろいろなんだな…と感じた。



18時。

なんと、食事が運ばれてきた。

まさか、手術後数時間で食事を開始するとは予想外。

日本の術後管理のこの差をどう説明する!?

では、ドイツの初めての入院食。

手術直後バージョンを大公開!

じゃーん!!

P1200873.jpg

-術後食のおしながき-

パッサパサに乾いたパン

パサパサのハム

パサパサのチーズ

得体の知れないスープ


きっつーい!

身体がグッタリなときに、これは本当にキツイ。

スプーンに鳩のみたいなのがくっついてるし。

熊子、体調の悪いときはパンじゃなくて、お粥派。

ここはドイツなのだから、お粥が出るわけないのだが

それでも、この食事はかなり苦しい。

でも、胃痛がひどいので、スープだけでも口に運んでみる。

恐る恐る、おちょぼ口で。

しょっぱーい!

思わず、声を出してしまった。

癌のお婆ちゃんが、すかさず会話に入ってくる。

「このスープ、しょっぱい!」と言ったら

婆ちゃんも「何これ、しょっぱいわね!こんなの食べられないわよ!水を足しなさい」と。

ドイツ人ですらしょっぱいと思うほどの塩分スープ。

ありえん。

病院食=塩分・脂肪分控えめ=味が薄い

↑これ、世界の常識ではなかった模様。



とても食べられなかったので、隠しアイテムの登場ー!

P1200878.jpg

こんなこともあろうかと、作っておいたお弁当。

卵焼きと煮物。

食事の許可が出るのかどうかわからなかったけど

念のために作っておいて正解だった。

本当に少しずつ、小さく噛み砕いて食べた。

ほんの数口しか食べられなかったけど、胃痛は楽になった。

煮物を食べたとき、生き返った気がしたね。

具合の悪いときは、やっぱり優しい日本食が一番



食後は熊坊に歯ブラシと清拭を手伝ってもらう。

身動きが全く取れないので、誰かに手伝ってもらうしかないのだが

看護師は一切、やってくれることはなかった。

面会時間を終え、熊坊が帰った後

点滴が終わったので、ナースコールを押したが

来てくれたのは、50分も後のことだった。

急変しても、すぐには来てくれない…ゾッとする。



点滴を交換して、さっさと部屋から出てってくれたら良いものの

この看護師、信じられないことを言いだした。

立てというのだ。

ムリムリムリムリ!!

まだ痛くて寝返りも打てないし、動くだけで痛みが走る。

「痛くてできません」と必死に訴えたところ

「じゃあ、仕方ないわね」ということで、座るだけで勘弁してもらった。

とはいえ、自分で座ることは出来ないので、看護師に後ろから支えられたまま20秒程。

「あなたのお腹、Luftbauchね!ワハハハハ~」だって。

Luftbauchというのは、要するに空気がいっぱいの腹ということだ。

熊子の腹は、通常の倍以上の大きさになっていた。

元からデブだが、まるで臨月を迎えた妊婦。

手術時に使う化学薬品の影響で、腹が膨れ上がることは事前に聞かされていたが

見たことないくらいに膨れ上がっていて、本当に風船のようだった。

ちっとも笑えない。



そういえば、手術後、医師は一度も来なかった。

手術が上手くいったかどうかの報告すらない。

「医師から報告を受けたい」と看護師に頼んでみたが

「今日は無理」の一言で終わってしまった。

一体、この病院はどうなっているんだろう?


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FC2ランキングに関するお知らせ


FC2ランキングから、熊子ブログへ遊びに来てくださる皆様へ。

突然、おかしなことになってしまったのですが

下書状態の記事が、新着記事としてランキングにupされてしまう現象が起きています。

タイトルしか書いてなくても、upされてしまい困っています。

今までにないことだったので、改善方法もわからず。

というわけで、新着記事の部分をクリックしても

肝心の記事が表示されないということが起きていて

ガッカリされた方もいらっしゃるのではないかと。

申し訳ありません。



記事の中の「FC2ブログの各ジャンル新着記事へ更新を通知する」のチェックを外しても

upされてしまいます(昨日から突然)。

原因がわかる方がいらっしゃったら、教えてください。

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麻酔から覚醒


熊子:「手術は終わったの?」

看護師:「終わったよ」

こんな会話をしたような気がしたが、夢なのか現実なのかがわからない。

機械の音がいろいろと聞こえてくるが、それも夢なのか現実なのかわからない。

頭の中で「終わったのかな?あれ?今、ドイツ語で話したのかな?日本語?

起きてるのか寝てるのか、よくわからない、わからない…。」

と考えてる間に、また意識がなくなった。



次は、目がパッチリ開いた。

熊子:「手術は終わったの?」

看護師:「終わったよ」

あぁ、終わったのか…。

生き延びることができたんだ、良かった

大袈裟かもしれないけど、心の底からホッとした。

麻酔から二度と覚めなかったら…

日本に二度と帰れなかったら…

って心配で仕方なかったから。



看護師の腕時計を見たら12時半。

10時には病棟に戻ってるはずだったのに、2時間半も遅れてる。

手術が上手くいかなかったんじゃないだろうか?

相当、状態が悪かったんじゃないだろうか?

それとも、麻酔からなかなか覚めなかったのかな?

いろいろな思いが交錯してきて、ちょっと不安になった。



ここは回復室。

心電図の音、自動血圧計の音etc.いろいろな機械音が聞こえてくる。

手術を終えた人が運ばれてきて、意識が目覚めたら病棟へ戻っていく。

ベルトコンベアのように、次から次へと人が入れ替わる。

他のベッドが3巡くらいしたのに、熊子はまだ返してもらえない。

うーん、なんでだろう?

看護師が時々様子を見に来てくれて、「痛い?」とか聞いてくれるが

お腹が痛い以外は、あとは何も感じない。

「よく意識が戻ったばかりで、ドイツ語話せたな」とか

「熊坊、どうしてるかなぁ」とか

そんなことを思いながら、人間観察をする余裕も出てきた。

おもしろいことに、患者さんの覚醒後の第一声はみんな同じだった。

「手術は終わったの?」「終わりましたよ」

例外なく、この言葉だった。

でも、中には「起きてー!起きてー!」と起こされていた人もいた。

熊子も起こされたのかな?

でも、ドイツ語で「起きろ!」って言われても、熊子は反応できないわ。

だって、ドイツ語で起こされたことなんて、一度もないんだもの。



そんなことを考えているうちに、病棟のお迎えがきた。

あぁ、憂鬱。

あの病棟には戻りたくない。

P1200828.jpg

病棟のエレベーターホールへ着いたとき、熊坊が駆け寄ってきた。

熊坊:「あっ、熊子だ~!探したよぉ~

「あっ、熊子だ~!」も「探したよぉ~!」も

ご対面第一声としては、おかしい気がした。

探したもなにも、熊子が手術してたのは知ってんだから。

会話をする元気はなかったので、黙って聞いていたら

熊坊から、手術していた間の話しが湧き出てきた。



まずは、家族待合室がなかったことの不満。

普通、手術室の近くに待合室があるか、あるいは病室で待つように指示されるものだが

待合室がないから、仕方ないから病室にいたら

看護師から「ここは女性部屋だから、出てって」と追い出されてしまったらしい。

結局、居場所がなく、病棟と手術棟の間を行ったり来たりしていたそうだ。

5時間も。

そして、10時には病棟に戻るはずだったのに、予定時刻を過ぎても戻ってこない。

当然、家族なら心配になるわけだが

病棟の看護師に状況を尋ねても

「そんなこと私は知らないわよ」と一蹴されてしまったんだとか。

あらら、かわいそうに。

どうしたら良いのかわからなくて、オドオド&ウロウロしていた模様。

患者の心のケアすらないだから、もちろん患者家族のケアなんてあるわけないのだ。

家族が手術中にどんな思いで待ってるのかなんて

看護師にとっては、興味もなければ、自分には全く関係のないこと

というスタンスらしい。

自分も傷ついていたが、熊坊も気の毒な思いをしていたようだ。

精神的なケアを望むことは、全く出来なかった。


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いよいよ手術


7時前に病院に着き、7時半には手術棟に入っていた。

手術室が数え切れないくらいずらりと並んでいて驚いた。

こんなにたくさん手術する人がいるのか…と。

手術室に入るまでのストレッチャー渋滞が出来てて

待たされている間に、すっかり涙は乾いた。



最悪な病棟看護師とは、無言で別れを告げ

手術部の看護師に引き渡された。

看護師:「私は、手術部の○○よ」

熊子:「麻酔の先生ですか?(面談のときの先生と顔が違うな)」

看護師:「私は看護師よ。心配しなくて良いのよ」

と言って、熊子の肩に手を置いてくれた。

これが看護師の対応でしょー!

やっと人間として扱ってもらって、この程度でホッとしてしまった。

そんなことを考えているうちに、男性の医師らしき人が現れた。

熊子の担当医でも、面談のときに会ったイケメン医師でもない。

この人、誰?

医師:「僕がやるからね」

笑顔なのは良いんだけど、この人知らないんですけど!

知らない人に手術してもらうんですか!?

プチパニック。

医師:「名前は?」

熊子:「熊子でーす」

医師:「誕生日は?」

熊子:「19△△年□月○日」

医師:「良い感じだねぇ!」

へ?何が?

医師:「今日は何するのー?」

熊子:「△△の手術!術式は□□で!」

医師:「良いねぇ!正解!」

熊子:「オホホホホ~」

と、変なテンションで会話をした後、口元に酸素マスクがあてがわれた。

麻酔科医:「酸素ですよ」

熊子:「ハイ」

麻酔科医:「酸素ですよ~」

熊子:「ハイ」

何で同じこと言うんだ?

麻酔科医:「酸素ですよ~」

うん、うんと頷く熊子。

今から思えば、ここで意識が消えるはずだったのが

いつまで経っても、目をパチパチしてるから

麻酔科医は何度も「酸素という名の麻酔ですよ=吸え!」と言っていたのだろう。

緊張のあまり、息を止めていたような気がしないでもない

医師:「ねぇねぇ、何の食べ物が好き?お肉?」

なんだ?こんなときに。

熊子:「魚かなぁ。日本人は魚をたくさん食べるから」

医師:「やっぱマグロ?」

「マグロ!!

落ちた



よく麻酔吸入時に、数を数えたら少しずつ意識が薄れていったとか

ボ~としてきて意識が消えたとか経験談を聞くけど

熊子の場合は、スパッ!と意識が途絶えた。

おそらく、意識がなくなる前の最後の言葉が「マグロ」だった人は

世界中探しても、熊子以外にいないんじゃないかと思う

手術終了予定は10時。

2時間半で病棟に戻る予定だ。


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人生最大の屈辱


12月8日の続き。

いよいよ、入院する日がやってきた。

実は、今もこの記事を書く否か迷っている。

一部の人にとっては、たいしたことじゃないかもしれないが

熊子は、この件で心がとても傷ついてしまった。

思い出すだけで、とても嫌な気持ちになり、気持ちが沈んでしまう。

でも、ドイツで入院すると、こういうこともあるよ…ということで

なるべく客観的に、事実を書こうと思う。





入院のための集合時間は、朝7時前。

熊子は朝一の治療だったから、こんな時間に呼び出されたのかと思ったけど

その日に入院する人は、全てこの時間に入院する模様。

熊子以外にも、大きな荷物を抱えた人が数名。

熊子は、一番に呼ばれた。



部屋は4人部屋。

まだみんな寝ていたようで、部屋は真っ暗。

そこに熊子が入っていって、明かりが付けられたものだから

ブツブツ文句を言っている患者がいた。

ちょっと雰囲気悪い。

しかも、入ってきたのはアジア人。

熊子は「おはようございます」と挨拶をしたが

他の患者は、見慣れない風貌の患者が入ってきたためにびっくりしてしまったのか

好奇な目を向けてくるだけで、挨拶してくれることはなかった。



看護師:「これに着替えて」

と手渡された、ペラッペラの病衣。

着替えるのは良いのだが、カーテンがない!

日本の病院では当たり前に設置されている仕切りカーテンが

ドイツの病院にはないのだ。

(シャリテー病院が特別変なのではなく、ドイツの病院の多くがカーテンを設置していないと思われる)

躊躇したが、ここで文句を言っていても仕方ないので

丸見えのまま着替えることになった。

他の患者の視線をすっごい感じる。



看護師:「剃ってあるの?」

あ、ああ、あれのことか。

事前に何の説明もなかったから、どうするのかわからなかったのだけど

やっぱりしなきゃならないのね、剃毛。

しかし、日本人は自分で事前に処理する人はあまりいなくて

看護師にお願いする人がほとんどなんじゃないのかな。

熊子:「いいえ、まだです」

看護師:「じゃあ、早く寝てよ!」

は?

早く寝ろって、カーテンもない丸見えの部屋だよ。

ベッドはお互い足を向ける形で配置されてる。

まさか、ここでやるっていうんじゃないよね!?

熊子:「え?でも…」

看護師:「いいから、早く寝ろって言ってんのよ!!」

怒鳴られてしまった。

看護師が大声で怒鳴ったことで、周りの患者は、更に熊子に注目。

熊子が入室したときにブツブツ文句を言っていた患者と看護師が

コソコソ熊子のことを嘲笑っていたのも聞こえてきた。

向こうは、熊子が全くドイツ語がわからないと思っていたのだろう。



何故、こんな思いをしなければならないの?

何故、怒鳴られなければならないの?

看護師:「足を開けって言ってるのよ!!」

クリームを付けてくれることもなく、すごい勢いで剃るものだから

痛くて、ヒリヒリして、真っ赤になってしまった。

乱暴な処置のせいで、ところどころ出血もしていた。



すでに下痢+嘔吐でヘロヘロになっていた上に

経験したことのない辱めを受けて

味わったことがないほどの屈辱的な気持ちになった。

剃毛という処置は、すごくデリケートなものだと思う。

看護師だから仕方ないと思って作業をお願いするのであって

他の患者に、「どうぞどうぞ見てください」という類のものではない。

日本の産婦人科なんて、医師の診察時でさえ

患者と医師の視線が合わないように、カーテンで仕切られてるじゃない。

まして、他の患者に見せるなんて、考えられないでしょう?



プライバシーがないという言葉では言い表せないようなことをされ

怒鳴られて、同室の患者からはジロジロ見られる上に笑われて

恥ずかしさと悔しさで、本当に本当に悲しい気持ちになった。

ベッドサイドに来てくれた熊坊の顔を見たら

涙がポロポロ流れてきた。

泣いてる熊子を見て、更に笑う患者と看護師。

自分がこんな思いをしなければならない理由が、全くわからなかった。



熊坊:「どうしたの?怖いの?」

熊子:「違う。悲しい…。もう嫌だ」

看護師:「ちょっと、どいてよ!」

看護師が熊坊を邪魔扱いして、熊子ごとベッドを病室から運びだした。

熊子の手術前のイメージ図↓

手術前のお別れ

手術室前で患者と家族はお別れ。

家族は患者の手を握って「頑張ってね」と励まし、患者は「うん」と頷く。

看護師は、「大丈夫ですよ。ご家族はこちらでお待ちください」と言って

手術室に搬入されていく…。

よくドラマで見る、あの光景。

が、しかし、実際は全く違っていた。

家族の熊坊は「邪魔だ、どけ」と看護師に言われ

言葉を交わせないまま、手を握る暇もないまま

熊子は連れていかれてしまった。

ありえない、ありえない、ありえない…∞

これからどんな酷い仕打ちが待っているのかわからず

不安と絶望でいっぱいになった。

なにより、人間として扱ってもらえなかった剃毛のとこのことがショックで、悲しくて

手術室に入るまで涙が止まらなかった。



というわけで、ドイツで剃毛が必要になるであろう場合は

事前に自宅で処置しておくことをオススメ。

誰に見られても平気ー!みんな見て見てー!という勇者以外の人は。


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ちょっと残念なパン


熊坊がパンを買ってきてくれた。

P1200529.jpg

何が入ってるのかな~

P1200532.jpg

残念。

熊子の苦手なマジパンだった

マジパンというのは、アーモンドと砂糖を練り合わせたもので

ねちょ~っとして、餡子のような食感。

ドイツ人はマジパンが大好きで、伝統的な菓子によく使われている。

赤やら緑やらド派手な着色をして、おままごとの玩具のように

果物や野菜の形なんかに成形して飾ったりする。

IMG_3061.jpg

また、ドイツでは幸福のシンボルであるちゃん形にして

大晦日に送り合う習慣があったりする。

Marcipangris_cropped.jpg

熊子、大晦日にこれをもらっても困っちゃうな





もう一つは、リンゴジャムのパン(左)

P1200537.jpg

P1200544.jpg

リンゴジャム少なすぎ!

真ん中にちょーっと入ってるだけで、これは詐欺と言われても仕方ないレベル。

リンゴを感じたのは一口だけで、あとは普通のパン+砂糖だった。

残念。

結論:日本の菓子パンは最高!


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何のための検査?


事前に医者から何の説明もなく

突然、手を切開されてしまったあの事件

読者さんからも「ありえない」のコメントをたくさん頂き

熊子も未だに納得がいっていないのだが、また病院に行ってきた。

行きたくなかったけど、行かなきゃしょうがない。

手が縫われてるから、抜糸してもらわなきゃならないから。



これがまぁ、つらかったわ。

まだろくに歩けないのに、痛い腹を抱えて病院まで行かなきゃならない。

寒さのあまり身体に力が入って、お腹の傷が痛む。

本当にむかついたね。

抜糸しなきゃならないなんて知っていたら、検査を断ってたもの。

承諾なしに切開して、その後、一方的に抜糸の日時を指定されたわけだけど

指定された日は、まだ入院中。

もちろん行けるわけもなく、退院を待ったけど

退院したからといったって、すぐに日常生活に戻れるわけじゃない。

外出するのは、まだまだ厳しい状態。

でも、いつまでも縫合したままじゃ良くないからさ

休み休み、普段の5倍くらいの時間をかけて行ったさ。



抜糸…。

痛かった。

一瞬、鋭い痛みが走って

その後は、しばらくジンジン。

で、こんな大変な思いをして行った検査結果は…

医者:「湿疹でした」

熊子:「はい、知ってます。病名は?」

医者:「病名?そんなのないわよ」

熊子:「湿疹の原因を調べるための検査なんだから、湿疹は原因じゃないでしょ」

医者:「湿疹は湿疹よ!他に原因なんてないわ」

熊子:「湿疹は知ってますよ。湿疹が出てるから今まで治療してきたんだから」

医者:「原因なんてわからないわよ!ステロイドクリーム塗れば良いのよ!」

あの世へ行ってしまえ!

もうね、言葉は悪いけど、思っちゃったよ。

「こいつ、バカか?」って。

長いこと治療してるにもかかわらず

湿疹がなかなか治らないから、踏み込んだ検査をしたのに

検査結果が「湿疹です」じゃ、話しが噛み合わないじゃん。

あんな痛い思いして皮膚組織を切り取って、病理検査に出したのに

得られた結果はゼロ。

傷と痛みが残っただけ。



ハァ

言葉がないね。

ドイツの医療ってどうなってんの?

最先端じゃなかったの?

ヤブばっか???

あーあ。結局、原因もわからないまま。

当分、治らなそうだわ


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笑って吹き飛ばせ


ワーッハッハッハ!

山口県防府市で「笑い講」が催された。

初耳の方も多いかもしれないが、笑い講は800年以上前の鎌倉時代から続く祭りで

この地区を開拓したという21軒の農家の子孫たちが、この文化を受け継いでいる。

一度目は、今年の豊作に感謝して

二度目は、来年の豊作を祈願して

三度目は、今年の辛かったことや悲しかったことを忘れるために

太鼓の音に合わせて、2人1組で3度ずつ笑う。

クスクスと笑い程度じゃダメなのよ。

こんな風に笑うのだ↓



ふざけてる!?

いや、これでも立派な神事。

さ、みなさんも一緒に

ワーッハッハッハ!

熊子も今年は入院とか辛いことがたくさんあったから

笑い講で今年の憂いを吹っ飛ばせたら良いな。

笑う門には福来る

ネガティブなのは、みんな年内に吹き飛ばして

新年は笑顔で迎えられると良いね。

ご家族で笑い講、いかがでしょう?

因みに、18日には防府市で「笑い講世界選手権」が開催されるそうである。


↓辛いときこそ笑顔忘れたくないね
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冬で良かった


記事は、いよいよ入院するところまで来たのだが

ずっと病院の話しでは、読者さんも退屈してしまいそうだし

「自分の記事が本当に誰かの役に立つのかなぁ?上手く書けないし

という疑問が、フワフワフワ~と湧いてきてしまったので

今日は、別のネタを。

とはいっても、家に籠りっぱなしの生活をしているので

たいしたことは書けないのだが…どうもすみません




未だ熊子は主婦業完全復活できず、熊坊に助けてもらっている。

退院してから、起きてられる時間が増えてきて

今週から台所に立つ練習も始めた。

今日は初めての洗濯もしてみた。

しかし、洗濯機の中から洗い終わった洗濯物を出すのが難しい。

“立つ、座る、寝る”の動作は一人でもできるけど

しゃがんだり、中腰になるのが一切できず

仕方ないから、四つ這いになって、一つずつ洗濯物を取り出した。

取り出した洗濯物を運ぶのも、これまた大変で

めちゃくちゃ時間がかかってしまった。

干すのは椅子に座りながら…あぁ、大変

相変わらず、熊坊の靴下がやたら多いし←未だに謎



食事の方は、熊坊ができるだけやってくれているのだが

主夫じゃないから、限界値はとても低かったようで…。

夜、仕事から帰ってきたときには、熊子も熊坊もお腹ペコペコ。

できるだけ早くご飯を食べようとすると、必然的にメニューが決まってくる。

↓焼肉とか

P1190894.jpg

↓すきやきとか鍋とか

P1200568.jpg

P1200711.jpg

野菜とお肉を切ったらお終い!

あとは、卓上で作りましょ~って感じの料理が続く。

これなら熊子も座りながら作業ができるし、熊坊の負担も減って楽。

この手の料理は、ついつい食べ過ぎちゃうのが難だけど

しみじみ「冬で良かった~」と思った。



とまぁ、こんな感じで、二人でなんとか生き延びてるかな。

熊坊は、出会ったときは全く料理ができない男だったけど

少しずつ料理を教えておいて良かったと思う。

“熊子が早く天国へ旅立ってしまったら、未亡人熊坊が困るだろう”と思って

何年もかけて少しずつ教えてきた。

まだまだ旅立つつもりも予定もないけど、今回すごく役に立った。

風邪なんかで体調の優れないときに、お粥を作ってくれるだけでも助かるものね。

世の中には、具合が悪くて寝込んでる妻に対して

「俺の飯はまだか?早くしてくれ」なんていう男性もいるらしいから。

日本ならコンビニで買ってきたり、出前を取ったりってことも可能だけど

ここドイツじゃ、それは叶わない。

パン屋かファーストフードかって感じでしょ



熊坊は仕事と家事でアップアップだけど

もう少し甘えさせていただきます。

よろしくね


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入院前日の地獄処置


今日は、美しくないお話なので

お食事中の方は、また遊びにきてね。





一連の治療の中で、一番つらかったのは、この日だったかもしれない。

入院前の最後の食事となる朝食は、熊坊が作ってくれた。

病気に勝つ?

ドイツ人に勝つ?←わかる人にはわかるかと

なんだかわからないけど、受験生みたいなご飯。

P1200839.jpg

朝から豚カツ

重いぞ

でも、熊坊なりに考えてくれたのかな。

それにしても、野菜がなーい!

「付け合わせの野菜はないの?」って聞いたら

「野菜食べたいかと思って、ちゃんと入れたよ」って。

どこどこ?

なんと、丸いフライが玉葱だった。

一応、野菜だけど、そうじゃないんだよねぇ

恐るべし、男の料理



ふぅ~、満腹。

でも、お昼には、お腹がすいてしまった。

昼食は、まっずーい下剤。

最悪。

濃縮された下剤液を、コップ1杯の水に溶かして飲む。

一口飲んでは、オエェ~となってしまったので

味噌汁と交互に飲んで、味を誤魔化しながら、なんとか飲みきった。

とはいえ、固形物は摂れないので、具なしの寂しい味噌汁だ。

でも、この下剤はコップ1杯分の水に溶かすタイプだったので、まだマシ。

日本でも、この手の下剤を飲んだことがあったけど

そのときは、2ℓの下剤入りドリンクを飲み干すように指示されたので

本当に本当に辛かった。

元々、大量の水分を一度に摂れないタイプなので

飲みきれなくて、看護師に怒られたのを覚えている。

2ℓもの下剤ドリンクなんて地獄!



下剤を飲めば、当然トイレに籠ることになるわけだが

お腹壊しちゃった程度のぴ~ではない。

透明の水しか出なくなり、とうとう何も出なくなるまで続く。

下痢時の腹痛がありながら、何も出ないというのはキツイ。

トイレ通いは、家を出るときまで続いた。

おケツが痛くなっちゃって、辛かったよ



お腹が空っぽになって、お腹ペコペコだが

昼食に続いて、夕食もなし。

あるのは、飲み薬。

が…この飲み薬が、熊子を地獄へ突き落した。

薬を飲んだ後、しばらくして気持ちが悪くなり

夜中から嘔吐が始まった。

トイレに座りながら、バケツを抱えて数時間。

食事を摂っていないから、吐きたくても胃液しか吐けない。

飲み薬は、胃の中を空にさせる薬だったのね。

本当に本当に本当に辛かったよ。

思い出すだけでも、泣きたくなってくる。



結局、夜通しトイレに籠りっ放しで、睡眠もとれずヘロヘロ。

かなり衰弱した状態で、病院に行くのも厳しいレベルだった。

術前処置として下剤を飲むのは別に珍しいことじゃないけど

胃の中まで空っぽにするのも一般的なんだろうか?

体力を全て使い果たしてしまい

これから手術を受けようなんて感じでは全くなくなってしまった。

精神的にも追い詰められて、今にも泣き出しそうな気分。

熊坊も、寝ずに介抱してくれたので徹夜状態。

熊子にとっては、地獄の一日だった。

家を出発したのは、夜も明けない朝の6時。

雪がちらついていた。


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入院前の面談~後編~


外来看護師、外来医師、麻酔科医との面談を終えた熊子。

すでに腹ペコ。

尋ねられたことは似たり寄ったりで、既往症や持病、アレルギーの有無が中心。

なので、熊子はリストを作っていた。

既往症とアレルギー、服薬中の薬などを一枚の紙にまとめ

それを医師に見せれば、すぐにわかるようにしていた。

大抵の場合、医師はリストをコピーしてカルテに挟む。

今回も、全ての医師がそうしていた。

なので、熊子のカルテの中には、同じ紙が何枚も入っているはず

でも、おもしろかったのが、医師によって注目するところが違うところ。

イケメン医師は、既往症のところをじっくり読んでいたけど

麻酔科医は、アレルギーのところに蛍光ペンで印をつけていた。

入院するような大きな病気に限らず、普段クリニックに行くときでも

こういうのを作っておくと、問診がスムーズにいくのでオススメ

特に言葉に自信のない人はね。



さて、面談の続きに話しを戻すが

麻酔科医との面談後は、いよいよ病棟へ。

初めて見るドイツの病棟。

「どうか、昭和の佇まいではありませんように…」と祈る

超豪華な病棟なんてのは、はじめから期待してなかったけど

あまりにも暗くてボロボロだったら、気分は更に沈んじゃうものね。

で、こんなだった↓

P1200885.jpg

ここは談話室だけど、真昼間なのにこの暗さ。

暗すぎ。



病棟の事務員との面談。

再び熊坊との関係を確認され、あとは出身地を尋ねられた。

JAPANじゃなくて、都市の名前まで。

あとは熊子の旧姓も登録。

一体、これが治療とどう関係があるのか、さっぱりわからん

そして、最後に再び同意書をどっさり

医師から手渡された同意書とは違って

こちらは、治療費に関するものや個人情報に関すること。

思ってもみないようなことが書かれていたので、ちょっとだけ紹介したい。



①外部者に、あなたが入院していることを隠したいですか?

いやいや、熊子は政治家でも芸能人でもないんで、別に隠す必要ないっす。

てか、誰も訪問してくれる人なんていないから

②保険会社が費用を負担してくれるか交渉するのは、あなたです。

保険会社が支払い拒否した場合、自分で支払いますか?

支払いが遅れた場合、遅延金が上乗せされ、更に取り立て屋が家へ行きます。


ドイツにも取り立て屋が存在するのか。怖~

ハイハイ、自分で支払いますよ!

③あなたが癌だった場合、ベルリンの癌センターと情報共有して良いか?

やっぱ、こっちは癌告知が当たり前なのかな?

日本はまだ癌だった場合、本人に隠すケースも多いよね。

④検査に回された組織を、医学の進歩のために使って良いか?

ほほう、大学病院ならではの質問だな。

⑤もし治療が上手くいかずに死んでしまった場合、解剖を望むか?

えー、こんな質問ってアリ!?

だって、治療が上手くいくかどうか、めちゃくちゃ精神的に不安になっているとき。

「死んだら」なんて、気分的には最も聞きたくない言葉。

実際、この質問にはズッドーン!ときた。

解剖してほしいか否かを自分で決めなければならないなんて…。

日本でもこんな質問されるの!?

ドイツ、恐るべし。

でも、書かれてたわ。

この質問を同意書に載せることを、州の法律で定めているんだって。

とはいえ、精神的に不安定になっているときに、厳しい質問だと思った。



とまぁ、こんな感じで、同意書はビックリするような内容だった。

それを終えると、やっと最後。

病棟看護師との面談である。

入院までにしなければならないことを指示されるが、超超超無愛想!

すんごい早口で説明されてわからなかったから、聞き直したら

めちゃくちゃ嫌そうな顔をされるし、参ったよ。

典型的ベルリン人って感じ。

看護師からは「入院前日は朝食のみ可」って言われて

「でも、麻酔科医からは夕飯まで食べて良いって言われた」って言ったら

「麻酔科より、こっちの言うことを聞きなさいよ!あんたここに入院するんでしょ!」

と怒られてしまった

別に怒るようなことじゃないだろ~

これは、先が思いやられる。

入院への憂鬱度が急上昇した瞬間だった。


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入院前の面談~前編~


あっという間に入院間近になった。

アレルギーの検査をすることになっていたので、町医者へ行く。

そしたらとんでもないことをされてしまい、熊子はマジで焦った。

抜糸に来るように言われた日は、まだ入院してるであろう日。

切開・抜糸が必要な検査だと事前に説明してくれていたら

熊子は検査を拒否したと思う。

「入院するから抜糸に来られない」と言ったら

「それは別の問題だから知らない。でも早く抜糸しないと身体に悪いわよ」だって。

頭にきたね。

入院前の心穏やかでいたいときに、すごく嫌な思いをしてしまった。

因みに、アレルギーと今回の入院は全く別の問題。

あっちもこっちも具合が悪くて、嫌になっちゃうよ





さて、今日は入院前の最後の診察日。

看護師との面談が始まったのが朝8時。

基本的な問診の他に、既往症、食べられない食材etc.

おもしろいなと思ったのが、熊坊との関係と住居の状況についての質問だった。

熊坊とは、法的に正式な夫婦orパートナーなのかということ。

日本では、あまり聞かれない質問なんじゃないかな。

住居の状況は、何階に住んでるかとかエレベーターがあるかとか。

病状によっては、エレベーターの有無で入院日数が変わったりするのかな。

30分程話した後、次はDr.との面談。



前回の診察で“感じの良い女医さん”と思った担当医が待ってると思いきや

そこにいたのは若い男性医師。

あらら?今日は担当医が不在なのかしら?

まぁ、いっか。イケメンだから

イケメン医師とは、診察後に治療について更なる詳しい説明をしてもらい

看護師同席の下、同意書の再確認を行った。

既往症については、詳細に尋ねられた。

一時間近くの面談だったかな。

質問にも嫌な顔をせず、丁寧に話してくれたのが好印象。

入院中は、このイケメン先生が担当してくれるのかしらん?

と、期待&念のために「あなたが担当してくれるのですよね?」と聞いてみたら

「いいや。僕のチームの誰かが担当するよ」

だってさ

誰かって誰だよ!?

会ったこともない人が治療するなんて、大丈夫かいな!?

こういうことが起こり得るのが大病院だよねぇ。。。



次は看護師のところに戻って基本的な検査。

採血とか検尿とか。

あまりにたくさん血液を採られたので、貧血になったような気分になった。

全然フラフラしないよ、ただの気分だから

これが終わった時点で既にお昼。

次は入院棟へ移動して、麻酔科医との面談。



麻酔科の受付は、すご~く雰囲気が悪かった。

いかにもドイツ人的対応。

問診表に記載するように言われるが、わからない単語ばっかり!

一つずつ辞書を引いて調べていくが、これまた悪戦苦闘。

とうとう記入し終わらないまま、医師に呼ばれてしまった。

ここでは、口腔内のチェックの他、既往症とアレルギーについての問診が主。

ご存じの通り、熊子はアレルギー体質なので

ここでは、かなり時間をかけての面談となった。

面談してくれた麻酔科医では、どうも判断がつかないということで

「上司と相談する」といって待たされたりもした。

結果、熊子はハイリスク患者に認定され

治療を予定していた時間が、午後から朝一番に繰り上がった。

リスクの高い患者は、朝一になるそうだ。

ハイリスクと聞いてすごく不安にはなったが

問題が起きないための予防方法と問題が起きた場合の対処法を

医師は一つずつ説明してくれて、「心配しなくて良いのよ」と励ましてくれた。

優しい先生で良かった

治療の時間が朝一に変更になったことは、結果的には良かったと思う。

だって、病室でずっと自分の番が来るのを待ってるのって精神的につらいじゃない。

考える時間もないまま、さっさと終わらせてもらっちゃった方が気分は楽。

で、念のために先生に聞いてみた。

「あなたが担当してくれるのですよね?」

「いいえ。私のチームの誰かが担当になるわ」

またかよ!

なんだかんだで、麻酔科で2時間程過ごした。

食事は、前夜まで普通に食べて良いそうである。意外。



これで、入院前の面談は終わり…とはいかなかった。

やることが本当にいっぱい。

日本だったら、患者は病室のベッドにいれば良くて

医師や看護師が説明に来てくれる場合があるみたいだけど、シャリテーは違った。

自分の方から訪問しなければならない。

しかも、ヨーロッパ最大だけあって、移動するにも時間がかかる。

でも、救いだったのは、医師がみんな親切だったこと。

言葉の問題があるから、上手く言いたいことが伝えられなかったり

逆に医師の話が理解しきれなかったりして、時間がかかってしまったが

嫌な顔をされることもなく、最後まで話しを聞いてくれた。

日本の一部の医師のように

横柄だったり、忙しさを理由に話しを遮られてしまうなんてこともなく

医師の態度に不快な思いをすることがなかったのは良かった。

入院に対して、超ビビっていたが

「ここまできたら、この人たちを信頼するしかない」と思った。


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面倒くさい手続き~転院から入院前まで~


入院が決定した熊子。

次なるミッションは、入院予約のアポを取ること。

専用の部署があって、そこに電話をかけなければならないのだが

ここもなかなか繋がらなかった。

今に始まったわけではないが、コールセンターとのやりとりは

毎度毎度スムーズにいかなくて、すごくストレスを感じた作業だった。



そして、もう一つ大変だったのが、医者から手渡された同意書を読むこと。

ドイツ語で何ページにも渡って書かれた同意書には

治療の進め方、リスク、副作用、治療後の展望等が

図と専門用語と共に詳しく書かれていた。

それを読んで予習してこいということのようだ。

そして、治療について理解するだけでなく、どこまで治療を望むのかを

はっきりと意志表示しなければならなかった。

熊坊と一緒に辞書と睨めっこ。

ドイツ語力がないのもあるけど

自分の意思を決めるのに、何日もの時間を要した。



でも、熊子はそれほど焦ってはいなかった。

患者が多い病院だから、入院するにも相当待たされるだろうと思ってたから。

町医者でも診察してもらうだけで1ヶ月待ちなんてザラの国だから

2~3ヶ月は当たり前、もしかしたら半年ぐらい待たされるんじゃないかって。

だけど、病院から指定された日時は、予想していたよりも早かったのである。

連絡が来たのは、入院する2週間前のこと。

急に忙しくなってしまった。




ここで、入院前までの経緯と手続きをまとめておく(熊子の場合)

①専門医(町医者)から紹介状をもらう。(Ueberweisung)
 熊子の場合は、Dr.も指定されていた。

②大学病院に外来診療の予約を電話で入れる。英語可。

③外来診察時に紹介状とパスポートを提示。

-ここで入院が決定-

④入院予約を電話で入れる。英語可。
 一方的に日付を指定された。

⑤専門医の元へ報告に行く。
 入院治療が必要である旨が記載された書類を受け取る。(Einweisung)

⑥書類を持って、加入している保険会社へ出向く。
 治療費用を保険でカバーしてもらえるかどうか確認する。
 保険会社が治療費負担する認印を書類に押してもらう。

⑦認印が押された書類を大学病院へ提出。
 これで、やっと治療を受けるための書類が整った。




病院間を行き来したり、保険会社へ行ったり

入院前はかなり忙しかった。

日本とはたいぶシステムが違うし、手探り状態だったので

この作業もまたストレスになった。

我が家の場合は、熊坊が手伝ってくれたけど

具合が悪くて寝込んでる人の場合は、かなり大変な作業なんじゃないかと。

でも、保険会社が治療費の大半を支払ってくれることになったので

お金の心配をしなくて済んだのは良かったと思う。

普段、べらぼうに高い保険料を支払っていたおかげだ。

さぁ、次は入院に必要な身の回り品の買い物へ行かなければ。

とにかく忙しい。


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大学病院デビューの日


シャリテーデビューの日。

余裕を持って出かけたにもかかわらず、あまりに病院が大きいので迷ってしまい

到着したのは時間ギリギリだった。

病院の第一印象は…

なんじゃこりゃ

古い。

とにかく古い。

ドイツは古い建物が多いが、外観はボロボロであっても

内装は整えられていて、快適に過ごせるようになっている場合が一般的。

少なくとも、熊子がこれまで通ったことのあるクリニック数軒は

外観はひどくても、内装はまぁまぁだった。

間接照明を使って室内を柔らかい雰囲気にしていたり、骨董品や絵画が置いてあったり

日本のクリニックとは違って、患者がリラックスできる環境作りがされている。



が…シャリテーは違った。

診療科目によって建物が違うので、一概には語れないのだろうが

熊子の診療科は、びっくりするぐらいボロかった。

日本の昭和の病院みたい。

まさに、その表現がぴったり。

ドイツでは珍しい蛍光灯照明が付いていたが

院内は薄暗く、自然光が入ってこない。

殺風景で、冷たい雰囲気で、今にもお化けが出てきそうで

一昔前の日本の病院に来ているような感じだった。

その時点で、かなり不安になった熊子。

絶対に入院だけは避けたい。



受付を済ませ、問診表に記載するよう言われるが

わ、わ、わからない。。。

辞書と睨めっこしながら時間をかけて記入したが

この先、思いやられるなぁと思った。

もちろん、質問されるであろうことを予め考えてはいたけど

それでも専門用語が辞書に載っていなかったりしたのもあって、悪戦苦闘した。

このときを含め、退院に至るまで

語学面で苦労したのは間違いない。



「熊子さん、どうぞ」

熊子を迎えてくれたのは、医長である女医さんだった。

笑顔で、丁寧に話してくれて、とても好感の持てる女性だった。

これは、とても珍しいことである。

不愉快な思いをさせられることはあっても、好感が持てるというのは

この国では、実に稀なことだからだ。

医者は話しを始めた。

「あなたと同じ病気で来院する患者はたくさんいるけど

積極的に治療した方が良い人と、そうじゃない人の二タイプがあるの。

まぁ、診察してみましょ」

ってことで、シャリテーまで来ることになったけど

もしかしたら、大変な治療をしなくて済むかもしれない!という期待を抱いた熊子



診察終了。

医者:「あなたは治療した方が良いタイプね」

ガーン

入院決定

というわけで、あっという間に入院の運びになってしまった。

落胆と、これから襲ってくるであろう苦痛への恐怖で

病院からの帰り道は、放心状態だった。。。

ただ、吹きつける雨が冷たかったのだけは、よく覚えている。


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ヨーロッパ最大の病院


熊子ブログは、ベルリンを紹介する記事が少なくて

自分の身の回りに起きたことや、心境を綴る記事が多いのだが

今回の病気シリーズでは、いつか誰かの役に立てるならば…というのもあるので

病院情報も組み込みながら、回想して書いていきたいと思う。



熊子が入院したのは、Charite(シャリテー)大学病院。

数年前、不妊治療を経て6つ子を妊娠した女性が

シャリテーで無事に出産したことが世界中でニュースになったので

名前を聞いたことがある人もいるかもしれない。

フランス語で「隣人愛」を意味するシャリテー大学病院は

ヨーロッパ最大の大学病院で、今年で300周年。

長い歴史があり、かつて森鴎外や北里柴三郎らも、ここで学んでいたんだとか。

300周年記念グッズとか、病院のロゴ入りTシャツなんかが売店で売ってたけど

一体、どんな人が買うのかな?



この病院、ヨーロッパ最大というだけあって、めちゃくちゃでかい。

一際目立つ建物で、存在感たっぷり。

↓高層ビルも手前の建物も全て病院。

P1200836.jpg

↓これ全部病院。高層ビルもちっちゃく見えるね。

P1200833.jpg

↓高層ビルは入院棟。因みにドイツ語で「Bettenhaus(ベッドの家)」そのまんまだ。

800px-Charité_(Berlin)

シャリテーの職員は1万4500人。

年間の外来患者は57万4000人、入院患者は13万3000人。

世の中には病んでる人がこんなにもいるのか…と思わずにはいられない数字。

大学病院なので、基本的には重病人が多く

遠方からの患者も少なくないようである。

また、外国人患者への配慮もあって、契約書の一部は英語での補助説明が付いていた。

といっても、本当に一部だけで、ドイツ語が全くわからないと

サイン一つするにも苦労するのは間違いないと思う。

因みに、シャリテーに限らず、ドイツの大学病院は全てそうだと思うが

必ず家庭医または専門医からの紹介が必要で

突然、病院を訪れても診察してもらうことはできない。



さて、シャリテーに転院しなければならなくなった熊子

診察のアポを取るために電話をかけるが、例のごとく繋がらない。

やっと繋がったと思っても、「かけ直す」と言われて、そのまま音沙汰なしだったり

アポを入れるだけで一週間以上かかってしまい、初っ端から、ストレスを感じてしまった。

熊子はシャリテーデビューは、大雨の日のことだった。


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熊子 復活!


皆さん、お久しぶりぶり

一週間ぶりの更新。

こんなに更新できなかったのは、ブログを始めて以来かも。

で、この一週間、何をしていたかのかというと…。

南の島

南の島でバカンス

真っ青な空、澄んだ海

とにかく暖かくて最高ー!

海の中

魚たちと一緒に泳ぎ、ごちそうをたらふく食べ

踊っちゃったりなんかして

そりゃもう、経験したことのないハッピーな一週間だったわ
































っていうのは嘘

すみません、嘘つきました。

南の島でバケーションというのは熊子の妄想で

本当は入院してました。

地獄の入院生活。

本当に辛い辛い一週間だった。

入院生活のことをブログに書くか?

うーむ、微妙。

だって、赤裸々すぎるし

病院生活のことを書いても、読者さんはおもしろくないだろうし。

でも、退院しても当分ベッド生活だから、他に書くことがない

オホホホホ~。



というわけで、明日から病院生活の地獄記事がダラダラと続く予定。

あしからず。

でもね、記事にすることで誰かの役に立つこともあるかも…なんて思ったり。

というのは、入院前にドイツの入院生活についての情報を得たくて

いろいろとネット検索してみたりしたけど

出てくるのは出産だけで、病気で入院した人の記事は見つからず。

まぁ、そんな残念な人は滅多にいないだろうから仕方ないけど

結局、何の情報も得られなくて、とても不安だった。

なので、熊子の入院生活記事が、いつか誰かの役に立つかもなんて。

といっても、益々不安になって、知らなきゃ良かったと思うことは間違いないと思うが。

そういうわけで、また明日。



こういう状態なので、コメントのお返しがゆっくりになっています。

ご理解の程、よろしくお願いします


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プロフィール

伯林熊子

Author:伯林熊子
夫の熊坊(くまぼう)と築60年の家に暮らしています社宅★nekonosekai
日本にいた頃は忙しい日々だったけど、今では毎日ぬくぬく冬眠生活。ドイツのこと、日常のことなど、ベルリン生活の記録ですベルリン熊さん
たまに真面目、ほとんど毒どくろ

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